【モモセ】
≪神の血統≫と呼ばれる獣種、銀狼の血を引いた、混血の少年。十五歳。
身分制度の最下層に位置する不可触民。
そのため身体に直接触れられることをひどく嫌う。
銀の髪に、黒の瞳。尻尾は二尾。
スラムに住んでいたのだが、御手洗に遇った直後ウルドに引き取られた。
モモセを可愛がり触れてくる彼には少なからず好意を持っているが、それを受け入れることはできていない。
【ウルド】
奴隷保護局に籍を置く軍人。
王族の一員で、第二継承権を持つ。階級は神官階級の下に位置する第二位。
金髪に青の瞳を持つ。長身。二十八歳。
西スラム街に棄てられたはずのモモセを、仔どもの母との約束のため、その名も知らないまま十五年間探し続けた。
モモセのことをとても大切に思っており、執着も並ではない。
モモセの母、カナンは初恋のひと。